本を読むアヒル

英語の名作を、
一文ずつ、解説つきで。

O. Henryの短編などを原文で読みながら、1文ごとに和訳・文の骨格・文法ポイント・文学的注釈を確認できます。辞書を引かずに、物語のリズムのまま読み進められる読書サイトです。

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The Gift of the Magi
賢者の贈り物 / O. Henry(オー・ヘンリー)
貧しい若夫婦が、クリスマスに互いへの贈り物を用意する。世界で最も有名な短編のひとつ。
The Cop and the Anthem
警官と賛美歌 / O. Henry(オー・ヘンリー)
冬を刑務所で過ごそうと悪事を試みる浮浪者ソーピー。なぜかうまくいかない皮肉な一夜。
The Ransom of Red Chief
赤い酋長の身代金 / O. Henry(オー・ヘンリー)
誘拐した少年は手に負えない悪童だった。振り回される誘拐犯たちのドタバタ喜劇。
A Retrieved Reformation
よみがえった改心 / O. Henry(オー・ヘンリー)
金庫破りの名人ジミーは足を洗い、恋に落ちる。しかし過去の腕前が試される瞬間が訪れる。
The Furnished Room
家具付きの部屋 / O. Henry(オー・ヘンリー)
消えた恋人を探して下宿を転々とする青年。都会の孤独を描く、幻想的で切ない一編。
After Twenty Years
二十年後 / O. Henry(オー・ヘンリー)
二十年後の再会を約束した二人の男。ごく短い物語に鮮やかな逆転が仕込まれている。
Mammon and the Archer
財神と恋の神 / O. Henry(オー・ヘンリー)
金で恋は買えるのか。大富豪の父と恋する息子をめぐる、軽妙で洒落た一篇。
The Green Door
緑の扉 / O. Henry(オー・ヘンリー)
街角で手渡されたカードに導かれ、青年は緑の扉を開ける。偶然と冒険のロマンス。
The Last Leaf
最後の一葉 / O. Henry(オー・ヘンリー)
病床の若い画家と、窓の外に残る最後のツタの葉。犠牲と希望を描いた名作。
One Thousand Dollars
千ドル / O. Henry(オー・ヘンリー)
叔父の遺産・千ドルの使い道を報告せよ。気まぐれな青年の選択が、思わぬ形で試される。
The Romance of a Busy Broker
多忙な仲買人のロマンス / O. Henry(オー・ヘンリー)
目まぐるしく働く株式仲買人が、昼休みにとった突然の行動。オチの効いた超短編。
A Service of Love
愛の奉仕 / O. Henry(オー・ヘンリー)
芸術を志す若夫婦が、互いの夢のために働きに出る。愛と犠牲のすれ違いを描く一篇。
The Trimmed Lamp
手入れのよいランプ / O. Henry(オー・ヘンリー)
ニューヨークで働く二人の娘、その対照的な生き方。少し長めの、味わい深い佳作。
The Caballero’s Way
カバレロの流儀 / O. Henry(オー・ヘンリー)
メキシコ国境の町を荒らす山賊カバレロと、彼を執拗に追う騎兵隊士官の駆け引きを描く西部劇。『カバレロの流儀』の邦題で知られ、幾度も映画化されたシスコ・キッド誕生の一篇。
The Duplicity of Hargraves
ハーグレイヴスの二枚舌 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ワシントンに暮らす没落貴族タルボット父子と、老少佐を舞台で物真似した俳優ハーグレイヴス。『ハーグレイヴスの二枚舌』の題のとおり、終盤に思いがけない心遣いが明かされる、情のこもった一篇。
The Passing of Black Eagle
黒鷲の失踪 / O. Henry(オー・ヘンリー)
南部へ向かう貨物列車から降りた浮浪者チキン・ラグルズは、誰もいない牧場で盗賊の姿に身を包み、国境の荒くれ者の一団に「黒鷲」と名乗って加わる。『黒鷲の失踪』の真相が最後に明かされる、痛快な西部喜劇。
A Blackjack Bargainer
ブラックジャックの取引 / O. Henry(オー・ヘンリー)
没落した法律家ヤンシー・ゴーリーは、家に伝わる「仇討ち」を成金の山男に売り渡してしまう。だが最後、彼は自らが盾となることで、長い遺恨に終止符を打つ。『ブラックジャックの取引』の名のとおり、人の値打ちと誇りが取引される一篇。
By Courier
急使に託して / O. Henry(オー・ヘンリー)
別れた恋人に、言葉の通じない少年を介して伝言を託す青年。少年の通訳は次第に噛み合わず、二人の意地と誤解がすれ違っていく。最後の一通が、からみ合った糸をほどく、対話で綴られた洒落た一篇。
The Marionettes
操り人形 / O. Henry(オー・ヘンリー)
臨終の男を看取る田舎医者と、残される女。胸に秘めた長い想いと、最後に交わされる優しい偽りが、糸に引かれる操り人形のような人生の哀しみを浮かび上がらせる、静かな一篇。
The Cactus
サボテン / O. Henry(オー・ヘンリー)
求婚の返事として贈られた一鉢のサボテン。その名の意味を知らぬまま、男は誇りと虚栄から恋人を失う。『サボテン』の一語に込められた、すれ違う二人の悲劇を描く、切ない一篇。
Hearts and Hands
心と手 / O. Henry(オー・ヘンリー)
列車で再会した女性と、手錠でつながれた二人の男。とっさの嘘が旧友の誇りを守り、一人の囚人の心を映し出す。『心と手』の題のとおり、手と手を結んだ二人の立場が最後に反転する一篇。
Springtime à la Carte
春のアラカルト / O. Henry(オー・ヘンリー)
春の気配を綴った献立表を打つ速記者サラ。田舎の恋人ウォルターからの便りは途絶え、彼女は涙する。だが、一枚のメニューに込めた春の想いが、二人を再び結びつける。『春のアラカルト』の名にふさわしい、甘い一篇。
Witches’ Loaves
魔女のパン / O. Henry(オー・ヘンリー)
パン屋の老嬢マーサは、毎日のように古パンを買う貧しい男を画家と思い込み、こっそりパンにバターを忍ばせる。だが彼の正体は製図技師で、古パンは消し具だった。善意が招いた悲喜劇を描く『魔女のパン』の一篇。
Two Thanksgiving Day Gentlemen
感謝祭の紳士二人 / O. Henry(オー・ヘンリー)
九年のあいだ、毎年感謝祭に浮浪者スタッフィーへ馳走を振る舞ってきた老紳士。だが今年、満腹のスタッフィーは義理から食卓に向かい、二人はそろって病院へ運ばれる。最後に明かされる老紳士の秘密とは。『感謝祭の紳士二人』の一篇。
The Social Triangle
社会の三角形 / O. Henry(オー・ヘンリー)
貧しい仕立て職人アイキー、政界の実力者マクマハン、大富豪ヴァン・ダイキンク。身分を越えて交わされた三つの握手が、三人それぞれの心を高みへと押し上げる。『社会の三角形』という題が効いた、皮肉で温かい一篇。
A Chaparral Christmas Gift
荒野のクリスマス贈り物 / O. Henry(オー・ヘンリー)
婚約を奪われた荒くれ者フリオ・キッドは、復讐のためクリスマスイブにマディソンの家へ向かう。だが男はサンタクロースに身をやつし、一つの贈り物を残して去る。『荒野のクリスマス贈り物』の結末が胸を打つ一篇。
Whistling Dick’s Christmas Stocking
口笛を吹くディックのクリスマス靴下 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ニューオーリンズを追われた浮浪者ホイッスリング・ディックは、農園を襲おうとする盗賊団の計画を耳にする。とっさに警告の手紙を書き、拾った絹の靴下に結んで投げ込む。『口笛を吹くディックのクリスマス靴下』が救う、温かな一夜。
The Last of the Troubadours
最後の吟遊詩人 / O. Henry(オー・ヘンリー)
羊牧場の老人のもとに転がり込んだ流れ者の吟遊詩人サム・ギャロウェイ。だがある日、牛の王と称する乱暴者が老人を追い出そうと迫る。老いた主人を守るため、サムは決闘の場に立つ。『最後の吟遊詩人』の意地が光る一篇。
The Hiding of Black Bill
黒ビルの潜伏 / O. Henry(オー・ヘンリー)
羊飼いとして雇われた流れ者が、平和な牧場に身を潜める列車強盗ブラック・ビルの正体に気づく。だが彼が選んだのは、賞金目当ての密告ではなかった。『黒ビルの潜伏』の語り口が小気味よい、西部の一篇。
The Memento
形見 / O. Henry(オー・ヘンリー)
舞台を降りた女優ロザリーは、田舎町で出会った牧師アーサーの清廉さに心を奪われる。だが彼が胸に秘める「形見」の正体を知ったとき、理想の恋は音を立てて崩れる。『形見』という一言が効いた、都会派の皮肉な一篇。
The Skylight Room
天窓の部屋 / O. Henry(オー・ヘンリー)
屋根裏の天窓部屋に住む働き娘エルシーは、窓から見える星に「ビリー・ジャクソン」と名づけて心の支えにする。病に倒れた彼女のもとへ駆けつけた医師の名も、またビリー・ジャクソンだった。『天窓の部屋』の結末が胸に迫る一篇。
An Unfinished Story
未完の物語 / O. Henry(オー・ヘンリー)
週給六ドルで暮らす百貨店の娘ダルシーに、初めてのデートの誘いが来る。おしゃれをして出かけようとした瞬間、彼女を引き止めたのは、肖像の中の「将軍」だった。『未完の物語』という題のとおり、その後を語らずに終わる一篇。
The Love-Philtre of Ikey Schoenstein
アイキー・ショーエンスタインの恋の媚薬 / O. Henry(オー・ヘンリー)
薬剤師アイキーは、密かに想いを寄せるロージーを恋敵マクガワンに奪われまいと画策する。眠り薬と父親への密告、二重の策が招いたのは、思わぬ結末だった。『アイキー・ショーエンスタインの恋の媚薬』のオチが小気味よい一篇。
Memoirs of a Yellow Dog
黄色い犬の回想録 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ニューヨークの安アパートに暮らす黄色い雑種犬が、自らの半生を語り出す。女房にいびられる飼い主と意気投合した犬は、一杯のウイスキーをきっかけに、彼を家から連れ出す。『黄色い犬の回想録』の語りが可笑しくも切ない一篇。
The Rathskeller and the Rose
地下ビアホールと薔薇 / O. Henry(オー・ヘンリー)
田舎訛りを「本物」にこだわる人気女優ポージーのために、俳優ハイスミスは彼女の故郷へ赴き、現地の空気を身につけて舞台に立つ。見事な田舎者ぶりに観客は沸くが、翌日女優が下した決断とは。『地下ビアホールと薔薇』の粋な一篇。
Lost on Dress Parade
ドレス・パレードに紛れて / O. Henry(オー・ヘンリー)
週給十八ドルの建築士チャンドラーは、十週に一度だけ百万長者の装いでブロードウェイの夜を楽しむ。転んだ娘マリアンを夕食に誘い、見栄で身の上を語るが、彼女の正体は。『ドレス・パレードに紛れて』の皮肉と余韻が光る一篇。
The Badge of Policeman O’Roon
巡査オルーンのバッジ / O. Henry(オー・ヘンリー)
戦友オルーンに頼まれ、百万長者レムゼンは巡査の制服とバッジを借りて馬にまたがる。暴走馬車を救った英雄は、友の名と誇りを守るため、自らの名を名乗れずに去る。『巡査オルーンのバッジ』の後味が良い一篇。
The Girl and the Habit
娘と習慣 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ヒンクル食堂の美人レジ係メリアムは、大富豪マクラムジー夫妻に気に入られ、令嬢ローザとして社交界へ。だが慈善バザーで伯爵に口説かれた瞬間、三年の習慣が口をついて出る。『娘と習慣』のオチが痛快な一篇。
The Unknown Quantity
未知の量 / O. Henry(オー・ヘンリー)
父がパンの買い占めで築いた二百万ドルを、青年ダンは貧しい者たちへ返そうとする。社会主義者の時計職人ケンヴィッツに導かれ、被害者の娘と出会うが、彼女は救いを拒む。『未知の量』という題が示す結末が心地よい一篇。
The Making of a New Yorker
ニューヨーカーができるまで / O. Henry(オー・ヘンリー)
都市を詩として読む流れ者のラグルズは、最後の都ニューヨークに挑む。だが冷たく巨大な街は彼を黙殺し、車に轢かれかけた彼を、一人の貴婦人が介抱する。『ニューヨーカーができるまで』という結末の皮肉が光る一篇。
A Lickpenny Lover
けちな恋人 / O. Henry(オー・ヘンリー)
百貨店の手袋売り娘メイジーに、画家で百万長者のカーターが求婚する。豪華な旅と暮らしを約束する彼の言葉を、彼女は「コニーアイランドへ一週間」と受け取り、けちだと笑い飛ばす。『けちな恋人』のすれ違いが可笑しい一篇。
The Clarion Call
クラリオンの呼び声 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ノークロス殺しを追う刑事ウッズは、容疑者がかつて自分を救ってくれた旧友カーナンだと知る。返せぬ借りと友情、そして新聞の呼び声が、彼を法の側へと押し戻す。『クラリオンの呼び声』の乾いた皮肉が光る一篇。
The Guilty Party
罪を負う者 / O. Henry(オー・ヘンリー)
東端の貧しい街に暮らす娘リズは、婚約者キッドに裏切られ、舞踏会で彼を刺して自らも命を絶つ。だが夢の中の法廷が告げた「罪を負う者」は、誰もが思いもしない人物だった。『罪を負う者』の痛切な一篇。
The Count and the Wedding Guest
伯爵と婚礼の客 / O. Henry(オー・ヘンリー)
下宿の娘ミス・コンウェイは、イタリアの伯爵との悲恋を語り、喪服をまとひ続ける。その話を信じたドノヴァンは、結婚を前に思い悩むが、彼女の告白がすべてを晴らす。『伯爵と婚礼の客』の軽妙なオチが楽しい一篇。
Elsie in New York
ニューヨークのエルシー / O. Henry(オー・ヘンリー)
仕立て職人の父を亡くした娘エルシーは、父の雇主オッター氏への紹介状を頼りにニューヨークへ。だが街の「善意」と称する人々が、次々と彼女の働き口を奪っていく。『ニューヨークのエルシー』の痛烈な風刺が光る一篇。
The Purple Dress
紫のドレス / O. Henry(オー・ヘンリー)
感謝祭の夕食会で気になるラムゼイ氏に会うため、メイダは八か月かけて紫のドレスを買う金を貯める。だが親友に金を貸し、雨の中をその一着で歩き出す。『紫のドレス』の可笑しくも切ない一篇。
Calloway’s Code
キャロウェイの暗号 / O. Henry(オー・ヘンリー)
戦地の特派員キャロウェイから届いた電報は、解読不能の暗号だった。編輯局が頭を抱えるなか、若き記者ヴィージーが十二年前の符牒を見つけ出す。『キャロウェイの暗号』の快哉あふれる一篇。
The Indian Summer of Dry Valley Johnson
ドライ・ヴァレー・ジョンソンの小春日和 / O. Henry(オー・ヘンリー)
羊飼いから隠居した四十がらの独身男ジョンソンは、隣家の娘パンチータに恋をする。若さを取り戻そうと奇抜な装いで奮闘するが、彼女の芝居に自らの滑稽さを悟る。『ドライ・ヴァレー・ジョンソンの小春日和』の温かな一篇。
Brickdust Row
れんが粉の横丁 / O. Henry(オー・ヘンリー)
大富豪の若旦那ブリンカーは、コニーアイランドで知り合った娘フローレンスと時を過ごす。彼女が暮らす「れんが粉の横丁」の事情を知ったとき、すべては自分の一族の仕業だと気づく。『れんが粉の横丁』の痛烈な一篇。
The Enchanted Profile
魔法の横顔 / O. Henry(オー・ヘンリー)
速記者アイダは、世界第三の大富豪マギー・ブラウンに見初められ、娘として迎えられる。だが富豪の浪費は一日で終わり、元の吝嗇に逆戻りする。『魔法の横顔』という題が最後に効く一篇。
The Whirligig of Life
人生の回り車 / O. Henry(オー・ヘンリー)
山あいの村に暮らすビルブロー夫妻が、平和裡に別れようと治安判事のもとを訪れる。慰謝料の五ドルをめぐって二人は離れがたくなり、判事は再び二人を夫婦にしようとする。『人生の回り車』の温かな笑いが光る一篇。
The Pendulum
振り子 / O. Henry(オー・ヘンリー)
毎晩同じ時間に同じことを繰り返す、退屈な結婚生活。ある日、妻キャティが実家へ発つと、ジョンは初めて彼女の大切さに気づく。だが妻の帰宅は早すぎた。『振り子』の皮肉なオチが光る一篇。
The Discounters of Money
金を軽んじる者たち / O. Henry(オー・ヘンリー)
大富豪の青年ピルキンスは、想い人アリスに求婚を断られる。失意の帰り道、金を拒んで駆け落ちする若い二人に出会い、彼らを助けるうちに、金では買えないものの意味を知る。『金を軽んじる者たち』の甘い一篇。
The Rubaiyat of a Scotch Highball
スコッチ・ハイボールのルバイヤート / O. Henry(オー・ヘンリー)
酒をやめたボブのもとに、カクテル文化に染まった妻ジェシーとのすれ違いが訪れる。禁酒が生んだ気まずい夜、二人はオマル・ハイヤームの一節を思い出す。『スコッチ・ハイボールのルバイヤート』の甘やかな一篇。
The Buyer from Cactus City
カクタス・シティの買い手 / O. Henry(オー・ヘンリー)
カクタス・シティの商会から、若き買い手プラットがニューヨークへ商品を見に遣わされる。モデルのアッシャー嬢に心を奪われ、西部へ連れて行こうとするが、最後に彼女の意外な素顔が明かされる。『カクタス・シティの買い手』の逆転が痛快な一篇。
The Reformation of Calliope
カリオペの改心 / O. Henry(オー・ヘンリー)
町の無法者カリオペは、保安官に撃たれて倒れる。駆けつけた老母は、息子を保安官、瀕死の男を悪党と取り違える。その思い違いが、荒んだ男の心を動かしていく。『カリオペの改心』の温かな逆転が光る一篇。
The Handbook of Hymen
ヒュメンの手引き書 / O. Henry(オー・ヘンリー)
金鉱探しに明け暮れるサンダーソン・プラットとアイダホ・グリーン。天気予報を巡って言い争う二人の前に、恋と結婚を説く『ヒュメンの手引き書』が現れる。機知と皮肉が光る西部喜劇。
The Dream
死刑囚の夢 / O. Henry(オー・ヘンリー)
『死刑囚の夢』。死刑を目前にしたマレーが見た、心理学と科学が解き明かせぬ非物質的な自我の奇妙な冒険。感電刑の数時間前、独房で蟻を眺めながら、彼は長い長い夢の世界へと誘われていく。
A Double-Dyed Deceiver
二重染めの詐欺師 / O. Henry(オー・ヘンリー)
人殺しの癖をメキシコ人相手に限れなかったリャノ・キッドは、ラレドの賭博場の諍いで追われる身となる。やがて持ちかけられたのは、ある家族の帰還をめぐる危険な替え玉計画。嘘と運命が交錯する一篇。『二重染めの詐欺師』
A Night In New Arabia
新アラビアの一夜 / O. Henry(オー・ヘンリー)
ペンシルベニアの炭鉱でブレーカー・ボーイとして働いた老いたジェイコブ・スプラギンズ。良心の呵責に苛まれた彼は、スコッチとリチア水を一杯引っかけ、『新アラビアの一夜』のごとく奇妙なカリフの物語へと誘われる。
The Third Ingredient
第三の材料 / O. Henry(オー・ヘンリー)
デパートを首になり所持金十五セントのヘティ・ペッパー。ヴァランブローサの下宿で隣人たちと言葉を交わし、貧しさの中の優しさに触れていく。ある寒い夜、三人が持ち寄る材料が心を温める『第三の材料』。
The Man Higher Up
上に立つ男 / O. Henry(オー・ヘンリー)
詐欺師ジェフ・ピータースが語る、三種類のグラフトと数々の冒険譚。ニューヨークのレストランの片隅で繰り広げられる、一枚上手の男たちの知恵比べを描いた短編『上に立つ男』。
The Church with an Overshot-Wheel
上射式水車のある教会 / O. Henry(オー・ヘンリー)
湖水もない貧しい小さな村レイクランズを舞台に、『上射式水車のある教会』が紡ぐ、牧師と水車職人をめぐる心温まる物語。失われた水車を再建するうち、古い教会に奇跡が訪れる。
Strictly Business
ビジネスに徹して / O. Henry(オー・ヘンリー)
芝居と俳優にまつわる世間の思い込みを軽妙に列挙していく短編。『ビジネスに徹して』は、コーラス・ガールや舞台裏の噂を次々と並べ、最後に意外な結末で締めくくる。皮肉と機知に富んだ一篇。
The Lost Blend
失われたブレンド / O. Henry(オー・ヘンリー)
『失われたブレンド』は、キニーリーのカフェで働く給仕コンと、ダーク・アイリッシュの瞳を持つ娘キャサリンをめぐる物語。酒に溺れる者たち、祝福されたバー、そして失われた一杯のカクテルが織りなす短編。
Let Me Feel Your Pulse
脈を診させてくれ / O. Henry(オー・ヘンリー)
『脈を診させてくれ』は、酒を断って久しい男が若い医者の診察を受け、アルコールが血液循環に及ぼす作用を試されるうち、ナポレオン似の医者に妙に親近感を抱いていく。滑稽と皮肉が効いた短編。
A Municipal Report
ナッシュビル市の報告 / O. Henry(オー・ヘンリー)
『ナッシュビル市の報告』は、テネシー州ナッシュビルを舞台にした短編。かつて「物語の都」と名指されたその街の喧騒の裏に潜む人間模様を、皮肉と哀感を交えて描き出す。
The Higher Abdication
崇高なる退位 / O. Henry(オー・ヘンリー)
『崇高なる退位』。酒場で無料ランチを狙った浮浪者カーリーは、酔って牧場主ランスの荷車に紛れ込み、牧場へ運ばれてしまう。ランスは彼を更生させようと奮闘。やがて家門の確執を越えた譲位と出生の秘密が明らかになる。
The Renaissance at Charleroi
シャルルロワのルネサンス / O. Henry(オー・ヘンリー)
『シャルルロワのルネサンス』。昼は綿花問屋の店員、夜は没落貴族の末裔として夢に生きるクレオール紳士グランドモン。古い農園シャルルロワで繰り広げられる、誇りと恋の幻想的な物語。
The Headhunter
首狩り人 / O. Henry(オー・ヘンリー)
『首狩り人』。フィリピン帰りの通信員が、熱帯の港町で恋に落ちる。恋敵を前に、彼はミンダナオ島の首狩り族の流儀を思い出す——首を取って籠に納め、想い人に捧げるのだ。一流の皮肉と笑いに満ちた一篇。
The Moment of Victory
勝利の瞬間 / O. Henry(オー・ヘンリー)
メキシコ湾のそよ風吹く小さな町カディスで、退役軍人のベンは戦友たちと共に戦場の栄光を語り合う。銃剣はチーズスライサーと化した今、真の勇気とは何かを問う『勝利の瞬間』。
The Marquis and Miss Sally
侯爵とサリー嬢 / O. Henry(オー・ヘンリー)
テキサスとロンドン、遠く隔てた二人の男が同じ日に運命に追い越された。破産した侯爵の息子と牛泥棒に襲われた老ビルの娘たちが織りなす、皮肉と温情あふれる西部喜劇『侯爵とサリー嬢』。
Out of Nazareth
ナザレより出でて / O. Henry(オー・ヘンリー)
ジョージア州オコチーに訪れた好景気。ピンクニー・ブルームは札束を手にする一方、町には五十万ドルの借金が残った。クールーサ川とハドソン川の致命的な類似が招いた顛末を描く短編『ナザレより出でて』。
The Atavism of John Tom Little Bear
ジョン・トム・リトル・ベアの先祖返り / O. Henry(オー・ヘンリー)
百の職を渡り歩く食えない男ジェフ・ピーターズ。彼が語り出す、ある奇妙な男にまつわる因縁の物語『ジョン・トム・リトル・ベアの先祖返り』。文明と野生のあわいに生きた男の数奇な運命を、ユーモアを交えて描く。
The Fourth in Salvador
サルバドールの七月四日 / O. Henry(オー・ヘンリー)
独立記念日の赤い喧騒に揺れる夏の街で、地を巡り歩くユリシーズ二世ビリーが、氷の浮かぶグラスを片手に語り出す。千ドルの違約金を賭けた利権の顛末――『サルバドールの七月四日』。
The Duel
決闘 / O. Henry(オー・ヘンリー)
リンパスの神々が断崖の縁から街々を覗き、ニューヨークだけに見出した違いとは何か。400万人の謎めいたよそ者たちが暮らす大都市を、軽妙かつ皮肉に描いた物語『決闘』。
The Murders in the Rue Morgue
モルグ街の殺人 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
世界初の推理小説と称されるポオの代表作。密室で起きた凄惨な殺人事件と不可解な証言を前に、卓越した分析力を持つデュパンが驚くべき真相を解き明かす。『モルグ街の殺人』。
The Fall of the House of Usher
アッシャー家の崩壊 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
陰鬱な秋の日、古びたアッシャー家を訪れた私は、病んだ当主ロデリックと妹マデライン、そして家そのものに潜む凄まじい恐怖と崩壊の予兆に触れる。ゴシック文学を代表する『アッシャー家の崩壊』。
The Black Cat
黒猫 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
酒に溺れた男が、最愛の黒猫を残忍に殺め、その報いとして破滅へと堕ちていく。罪悪感と狂気、そして復讐の物語『黒猫』。その結末に潜む、逃れがたい恐怖とは。
The Telltale Heart
告げ口心臓 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
鋭敏すぎる聴覚を持つ男が、老爺を殺め、床下に遺体を隠す。だが、その心臓の鼓動は男の耳に鳴り止まない。罪の意識が生む恐怖と狂気を描く心理ホラー短編『告げ口心臓』。
The Cask of Amontillado
アモンティリャードの樽 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
親友フォルチュナートへの積年の恨みを抱くモンレゾールが、謝肉祭の夜にアモンティリャードの試飲と称して彼を地下納骨堂へ誘い込み、復讐を遂げる傑作短編。『アモンティリャードの樽』
The Masque of the Red Death
赤死病の仮面 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
ペストが猖獗を極める中、プロスペロー公は千人の友人とともに城塞へ閉じこもり、仮面舞踏会を催す。だが緋色の死は誰よりも高貴な客人として忍び寄る。『赤死病の仮面』は耽美と恐怖が交錯するポオの傑作短編。
The Pit and the Pendulum
落とし穴と振り子 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
『落とし穴と振り子』。異端審問で死を宣告された男が、暗黒の牢獄で落とし穴と巨大な振り子の罠に苛まれる。極限の恐怖と絶望、間一髪の救出までを緊迫の筆致で描いたゴシック小説の傑作。
The Gold-Bug
黄金虫 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
『黄金虫』。サリバン島に隠棲するレグランドは、偶然手にした黄金虫と暗号文を手がかりに、海盗キッドの埋蔵金を探し求める。暗号解読と宝探しを描き、推理小説の先駆けとなった冒険譚。
The Purloined Letter
盗まれた手紙 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
パリの密室で起きた手紙の盗難事件。警察が手を尽くしても見つけられない一通の書簡を、名探偵デュパンが驚くべき推理と心理の洞察で取り戻す。が生んだ探偵小説の傑作、『盗まれた手紙』。
William Wilson
ウィリアム・ウィルソン / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
『ウィリアム・ウィルソン』。自らの真名を隠して語る主人公の前に、同名の男が現れ、執拗に付きまとう。分身という不気味な存在を通して、罪と良心、自己の同一性を問う怪奇譚。
The Premature Burial
早すぎた埋葬 / Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
『早すぎた埋葬』。生きながら棺に閉じ込められる恐怖を、は事実と記録を引きながら冷徹に描く。語り手の強迫的な不安は、やがて現実の悪夢となって反転する怪奇譚である。
The Wonderful Wizard of Oz
オズの魔法使い / L. Frank Baum(L・フランク・ボーム)
カンザスの少女ドロシーは、竜巻に家ごと運ばれて不思議なオズの国へ。かかし、ブリキの木こり、臆病なライオンと出会い、願いをかなえてもらうためにエメラルドの都をめざす。アメリカ児童文学の名作。
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