O. Henry · 短編

The Rubaiyat of a Scotch Highball

スコッチ・ハイボールのルバイヤート

酒をやめたボブのもとに、カクテル文化に染まった妻ジェシーとのすれ違いが訪れる。禁酒が生んだ気まずい夜、二人はオマル・ハイヤームの一節を思い出す。『スコッチ・ハイボールのルバイヤート』の甘やかな一篇。

96文約2,170語目安 約25分★★★ やや長文
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この作品について

『スコッチ・ハイボールのルバイヤート』(The Rubaiyat of a Scotch Highball)は、O. Henry(オー・ヘンリー)の短編小説です。yomukamoでは英語の原文を1文ずつ、日本語訳・文の骨格・文法ポイント・語彙の解説つきで、無料でそのまま読めます。辞書を引かずに物語のリズムのまま読み進められるので、英語多読の入り口としても、原文で名作を味わいたい方にもおすすめです。

冒頭を試し読み

This document is intended to strike somewhere between a temperance lecture and the “Bartender’s Guide.” Relative to the latter, drink shall swell the theme and be set forth in abundance.

この文書は、禁酒講演と『バーテンダーズ・ガイド』の、ちょうどその中間あたりを狙ったものということになる。後者に寄せて言うなら、酒が主題を膨らませ、ふんだんに繰り出されるであろう。

Agreeably to the former, not an elbow shall be crooked.

前者に寄せて言うなら、肘は一本として曲がらないであろう。

Bob Babbitt was “off the stuff.” Which means⁠—as you will discover by referring to the unabridged dictionary of Bohemia⁠—that he had “cut out the booze”; that he was “on the water wagon.” The reason for Bob’s sudden attitude of hostility toward the “demon rum”⁠—as the white ribboners miscall whiskey (see the “Bartender’s Guide”), should be of interest to reformers and saloon-keepers.

ボブ・バビットは「酒を断っていた」。つまり——ボヘミアの大辞典を引けばお分かりいただけることだが——彼は「酒をやめ」、「水馬車に乗って」いた、ということである。悪魔の酒——白リボン党がウィスキーを誤ってそう呼んでいるのだが(『バーテンダーズ・ガイド』を見よ)——に対するボブの突然の敵意、その理由は、改良運動家と酒場の主人にとって興味深いはずである。

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