O. Henry · 短編

Lost on Dress Parade

ドレス・パレードに紛れて

週給十八ドルの建築士チャンドラーは、十週に一度だけ百万長者の装いでブロードウェイの夜を楽しむ。転んだ娘マリアンを夕食に誘い、見栄で身の上を語るが、彼女の正体は。『ドレス・パレードに紛れて』の皮肉と余韻が光る一篇。

95文約2,332語目安 約30分★★★ やや長文
この作品を読む →

この作品について

『ドレス・パレードに紛れて』(Lost on Dress Parade)は、O. Henry(オー・ヘンリー)の短編小説です。yomukamoでは英語の原文を1文ずつ、日本語訳・文の骨格・文法ポイント・語彙の解説つきで、無料でそのまま読めます。辞書を引かずに物語のリズムのまま読み進められるので、英語多読の入り口としても、原文で名作を味わいたい方にもおすすめです。

冒頭を試し読み

Mr. Towers Chandler was pressing his evening suit in his hall bedroom.

タワーズ・チャンドラー氏は、夜会用の礼服にアイロンをかけていた。廊下の奥の寝室で。

One iron was heating on a small gas stove; the other was being pushed vigorously back and forth to make the desirable crease that would be seen later on extending in straight lines from Mr. Chandler’s patent leather shoes to the edge of his low-cut vest.

片方のアイロンは小さなガスコンロの上で熱され、もう片方は、あとでチャンドラー氏のエナメル革の靴から、ローカットのチョッキの縁まで、まっすぐな一本の線になって伸びているのを見ることになる、あの望ましい折り目をつくるべく、勢いよく前後に行き来させられていた。

So much of the hero’s toilet may be entrusted to our confidence.

英雄の身づくろいの大半は、我々の分別に委ねておいてよかろう。

続きを読む →

章一覧

yomukamoの読み方

  1. 画面の上に英語の原文、下に日本語の解説パネルが並びます。
  2. 解説パネルを下へスクロールすると、和訳・文の骨格・文法ポイントを1文ずつ読み進められます。
  3. 気になる単語はタップで単語帳に追加。進捗は端末に自動保存され、次回そこから再開できます。

O. Henryのほかの作品

The Badge of Policeman O’Roon
巡査オルーンのバッジ
戦友オルーンに頼まれ、百万長者レムゼンは巡査の制服とバッジを借りて馬にまたがる。暴走馬車を救った英雄は、友の名と誇りを守るため、自らの名を名乗れずに去る。『巡査オルーンのバッジ』の後味が良い一篇。
93文約25分★★☆ ふつう
The Girl and the Habit
娘と習慣
ヒンクル食堂の美人レジ係メリアムは、大富豪マクラムジー夫妻に気に入られ、令嬢ローザとして社交界へ。だが慈善バザーで伯爵に口説かれた瞬間、三年の習慣が口をついて出る。『娘と習慣』のオチが痛快な一篇。
93文約25分★★☆ ふつう
The Unknown Quantity
未知の量
父がパンの買い占めで築いた二百万ドルを、青年ダンは貧しい者たちへ返そうとする。社会主義者の時計職人ケンヴィッツに導かれ、被害者の娘と出会うが、彼女は救いを拒む。『未知の量』という題が示す結末が心地よい一篇。
92文約25分★★★ やや長文
The Making of a New Yorker
ニューヨーカーができるまで
都市を詩として読む流れ者のラグルズは、最後の都ニューヨークに挑む。だが冷たく巨大な街は彼を黙殺し、車に轢かれかけた彼を、一人の貴婦人が介抱する。『ニューヨーカーができるまで』という結末の皮肉が光る一篇。
88文約25分★★★ やや長文
A Lickpenny Lover
けちな恋人
百貨店の手袋売り娘メイジーに、画家で百万長者のカーターが求婚する。豪華な旅と暮らしを約束する彼の言葉を、彼女は「コニーアイランドへ一週間」と受け取り、けちだと笑い飛ばす。『けちな恋人』のすれ違いが可笑しい一篇。
105文約25分★★☆ ふつう
The Clarion Call
クラリオンの呼び声
ノークロス殺しを追う刑事ウッズは、容疑者がかつて自分を救ってくれた旧友カーナンだと知る。返せぬ借りと友情、そして新聞の呼び声が、彼を法の側へと押し戻す。『クラリオンの呼び声』の乾いた皮肉が光る一篇。
121文約35分★★★ やや長文
O. Henryの作品をすべて見る →